ケガ予防2026.11.03 約2分で読めます
野球肘とは:症状・原因・種類と、痛いときにすべきこと
投げると肘が痛い。それは野球肘のサインかもしれません。成長期に起きる理由、内側型と外側型の違い、特に見逃してはいけない症状、痛いときの対応をまとめました。

野球肘とは、ボールを繰り返し投げることで肘に起きる障害の総称です。骨や軟骨がまだ成長途中の小学生・中学生に多く、放っておくと将来まで影響が残ることもあります。この記事は一般的な情報です。痛みがあるときは、自己判断せず整形外科を受診してください。
なぜ成長期に多いのか
成長期の骨の端には、骨が伸びるための「成長軟骨(骨端線)」があります。ここは大人の骨より弱く、投球で繰り返し引っ張られたり押しつぶされたりすると傷みやすいのです。
野球肘の種類
| 種類 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 内側型 | 肘の内側 | 最も多いタイプ。投げるときに肘の内側が引っ張られて起きる |
| 外側型(離断性骨軟骨炎) | 肘の外側 | 骨同士がぶつかって軟骨が傷む。初期は痛みが軽く気づきにくいが、進行すると重症になりやすい |
| 後方型 | 肘の後ろ | 肘を伸ばしきるときに骨がぶつかって起きる |
特に外側型は、痛みが少ないまま進行することがあるため注意が必要です。野球肘の検診を行っている地域もあるので、機会があれば受けておくと安心です。
主な症状
- 投げたとき、投げたあとに肘が痛む
- 肘の内側や外側を押すと痛い
- 肘が伸びきらない、曲がりきらない
- 肘が急に動かなくなる、引っかかる感じがする
肘の曲げ伸ばしが左右で違う、引っかかるといった症状は、早めの受診が必要なサインです。
主な原因
- 投げすぎ:投球数や練習量が多すぎる、休みが少ない。
- フォーム:肘が下がる、体全体を使わず腕だけで投げる。
- 体の硬さや筋力不足:股関節や肩甲骨まわりが硬いと、肘に負担が集中します。
- 痛みを我慢してのプレー。
肘が痛いときにすべきこと
- すぐに投げるのをやめる。痛みを我慢して投げ続けるのが一番よくありません。
- 指導者と保護者に伝える。
- 整形外科(できればスポーツ整形外科)を受診する。レントゲンや超音波(エコー)で状態を確認します。
- 医師の許可が出るまで投球は再開しない。多くの場合は投球を休む保存療法が中心ですが、状態によっては長期の休止や手術が必要になることもあります。
予防
投球数の管理、十分な休養、体全体を使ったフォーム、ストレッチと体幹のトレーニングが予防の基本です。投球数の目安と痛みのサインは野球肘と投球数の目安で詳しくまとめています。
よくある質問
野球肘とはどんなケガですか?
投球を繰り返すことで肘の骨・軟骨・靭帯などが傷む障害の総称で、成長期の小中学生に多く見られます。
野球肘は自然に治りますか?
軽いものは投球を休むことで回復することが多いですが、外側型など放置すると重症化するタイプもあります。必ず整形外科で診断を受けてください。
肘が痛いとき、練習は休むべき?
投球はすぐにやめ、医師の診断を受けるまで再開しないでください。
参考資料
内容に誤りがありましたらお問い合わせください。
